仲間と共に踏み出す、新しい挑戦のスタートライン

記者:Rino Maeda(17歳)

「やってみたい」が動き出す場所、チャレンジラボ

 興味はあるのに、どう動けばいいか分からない。やりたいことはあるけれど、一歩目が踏み出せない。そんな悩みを持つ高校生のためのオンラインプログラム「チャレンジラボ」に参加した。

 このプログラムは、認定NPO法人カタリバが主催する2日間の探究型ワークショップだ。

認定NPO法人カタリバのホームページ

「マイテーマ」を見つけるDAY1

 DAY1では、自分の関心から「マイテーマ」を見つけ、参加者同士で共有しながら、次の一歩である「ネクストアクション」を考える。

 私が発表したマイテーマは「英語力を高めること」。将来に向けて、もっと自分の気持ちや考えを英語で伝えられるようになりたい。そう伝えたら、他の参加者やアドバイザーが「英語で日記を書いてみるのはどう?」「ポッドキャストを聴くのもおすすめ」とアドバイスをしてくれた。そこで、ネクストアクションを「1分間、英語で話す動画を撮る」と決めるとともに、プログラム終了後にはさっそく英語日記を始めることにした。

個性的で温かい参加者と過ごす刺激的な時間

 印象に残っているのは、他の参加者が個性的だったことだ。「人に感動を届けるパフォーマンスをしたい」「資格取得の楽しさを広めたい」といったテーマに対して、それぞれが意見やアドバイスを出し合う時間がとても温かく、刺激的だった。

 また、プログラムには大学生と大人のアドバイザーがいて、参加者が自然に話せるような雰囲気をつくっていた。どんな発言もきちんと受け止めてもらえる安心感があり、自分の思いを素直に伝えることができた。

DAY2でアクションに磨きをかける

 DAY2は、参加者一人一人が設定した「ネクストアクション」を実行に移した結果、自分がどれだけ進めたかを他の参加者と振り返り、さらにお互いを高め合う。

 私は、1分間の英語動画撮影に取り組んだが、最初はどうしても緊張して言葉が出てこないことに悩んだ。また撮る前に眠ってしまい、撮れない日も何日かあった。そこで「かしこまって撮るのではなく、独り言で気軽にやってみよう」と思いつき、ようやく実践できた-と話すと、アドバイザーは快く称賛してくれ、他の参加者は楽しんで聞いてくれた。その温かい雰囲気に励まされ、次の一歩を踏み出す勇気が湧いてきたのだ。

進捗を共有し、共に成長する喜び

 他の人の進捗や工夫を聞き、参加者同士で意見を交換し合うことも刺激的だった。同い年の人たちが頑張っているのを見て、「私も頑張らないと!」という気持ちになり、モチベーションが高まっていく。ワークシートに書かれた温かいコメントを読むと、やる気が湧き、嬉しい気持ちになった。

チャレンジラボの学び

 このチャレンジラボを通して学んだ一番大きなことは、「自分を表現する勇気を持つこと」の大切さだ。自分の思いを他の人に伝えることは、恥ずかしいこともあるし、不安もある。しかし、チャレンジラボの温かい雰囲気の中で、その思いを素直に話し、そこから新たな道が見えてきた。他の参加者の進捗や努力に触れたことで、自分ももっと頑張ろうと思えるようになり、また新しい目標を立てる力が湧いてきたのだ。 今後も、この学びを活かして、自分がやりたいことに挑戦していきたいと思う。チャレンジラボで見つけた「次の一手」は、間違いなく私たちの未来を切り拓く大切なスタートになる。


自己紹介: 英語や国際交流に力を入れている高校の2年生。記者初心者。理系。科学やカートゥーンが大好き。

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