記者:坂本光央(8)、清水さくら(8)
小笠原村立母島小学校三年生:高橋みくる(9)、和田菜々子(8)、橋本真帆(8)、
木村流羽(9)、都留幹哉(9)、植村花(9)、鮎川蓮(9)、内藤勇希(9)、
嶋田依里子(9)
東京から南に約1,000キロメートル(母島までは1,050キロメートル)離れた小笠原諸島は、今年6月に世界自然遺産に登録された。大陸と一度も地続きになったことがない小笠原諸島には、独自の進化をとげた動植物が多く、「東洋のガラパコス」とも呼ばれている。
小笠原諸島が世界自然遺産に登録されたのを知って、小笠原諸島の子どもたちがどのように思っているのかを知りたいと、東京の小学三年生記者たちが、小笠原村立母島小学校三年生の児童たちにテレビ電話インタビューをした。
1.小笠原諸島が自然遺産に登録されてどう思いますか?
観光客が一杯増えたからにぎやかで良かったです。
観光客が増えるとゴミを捨てるかもしれないのでまあまあです。
2. 世界自然遺産に登録されて、生活環境がどのように変わりましたか?
にぎやかになりました。
外を見ると人が多いです。
3.小笠原諸島は、貴重な固有種がたくさんあるから、自然遺産に登録されたようですが、
子どもたちも自然を守るための活動をしていますか?
アノールやマイマイをつぶしたりしています。
アノールとは、緑色のトカゲです。大事な虫を食べてしまいます。
マイマイとは、アフリカマイマイのことで、大きい茶色いカタツムリです。固有種の葉っぱとかを食べてしまいます。
4.小笠原諸島は船しか食料や生活に必要な物などを仕入れることができないようですが、空港が出来てほしいですか?
*空港ができてほしい人(2名)の理由
母島のヘリポートに飛行機が止まったら便利になると思います。
船が来なくても内地に行けるからです。
*空港ができてほしくない人(7名)の理由
自然破壊になるからです。
母島は草が多いし、その中に固有種もあって固有種を切ったり自然が減ったりしてしまうと思うからです。
5.先日のように台風のために何日も海が荒れたような時にはどのようにしていますか?
台風が来る前にニュースがあるので(家に)帰るようにしています。
畑に植えてあるナスやピーマンを採って食べます。
あんまりご飯が食べられないです。
寝ています。
家でごろごろしておやつを食べながらDSをしています。
6.船が来ないと品物の値段が上がるそうですがそれについてどう思いますか?
お母さんしか分からないです。
物が高すぎて買いにくいです。
野菜とかがなくなったら、なくなった時だけ(値段が高くても)買います。
7.母島には診療所があるようですが、重病や大怪我をした場合はどうしていますか?
僕は、風邪をひいて心配だったので診療所に行ったら、ヘリコプターで運ばれて、硫黄島について、硫黄島から飛行機に乗って、内地(東京)についたら救急車に乗り換えて病院に向かいました。
8.ゴミなどの処理は島ではどうしていますか?とくに粗大ゴミや産業廃棄物のような
ゴミの処理はどのようにしていますか?
父島に送っています。
(担任の森田先生「まだ習っていなくて難しいので説明します」。)母島ではゴミの処理ができないので、父島に送り焼いています。産業廃棄物は特別な船が来て内地に送っています。
9. 母島では小中一貫教育をおこなっているようですが、全校で何人生徒さんがいますか
先生は何人ですか。
生徒は45人。先生は21人。
10. 小笠原ならではの授業はありますか?
クラブ活動はありますか?
総合(総合的な学習の時間)で釣りに行ったり山に行ったりしています。
クラブ活動は5年生からのため、まだ参加していません。
11. 自然遺産に登録されて、観光客が増えているようですが、観光客にこうして欲しいという希望は何かありますか?
ゴミをそこら中にポイポイしないで欲しいです。
自然を崩さないで欲しいです。
鳥の巣を取らないで欲しいです。
12.母島で自慢できることは?
亀の放流です。
飛び込みです。8メートルぐらいの崖から飛び込みます。
鍾乳洞です。
もりつきが楽しいです。アカメ(正式名称:ホウセキキントキ)を突いたことがあります。
タコ獲りと船で沖の方まで行ってイルカとクジラを見ることです。
タコは手でとります。岩陰(穴)に入っているタコはタコかぎという道具でを獲ることもあります。
インタビューを終えて~CE記者の感想~
- 清水さくら(8)
今回のインタビューでびっくりしたことはパソコンのカメラで海の向こうの方たちと会話ができることと、小笠原のみんなが、全然きんちょうしていなかったことです。私はさいしょはすごくきんちょうしていました。けれど私がしつ問をすると、小笠原のみんながおもしろい答えを言ってくれるので、きんちょうがなくなりました。
私は、今回のためにわざわざ小笠原のみんなが集まって私たちのしつ問に答えてくれたので、とってもうれしかったです。それに小笠原のみんなは、とても明るくて元気な子達がいっぱいでした。
私はこのようなインタビューをまたしたいです。そしていつかぜったい遊びに行きたいと思いました。
- 坂本光央(8)
小笠原諸島の母島の小学校三年生に、小笠原諸島が世界遺産に登録されたことについて取材をしました。
母島は、東京から約千キロメートルの遠いところにあります。だからこの取材はスカイプというテレビ電話で行いました。遠い所にいる人達と顔を見ながらお話しできたので、面白く良い体験になりました。
最初に自己紹介をして、なぜこのインタビューをするかを説明して、質問に入りました。始めはとても緊張してうまく話せませんでしたが、だんだん慣れて普通にインタビューが出来るようになりました。
このインタビューで、小笠原の子供たちが自然を大事に守っていることを知り、私も身の回りのことで出来ることがあるのではないかと考えさせられました。私は小笠原の子供たちを見習い、自然を守ることを心掛けたいと思いました。機会があれば小笠原諸島に行ってみたいと思います。
小笠原村立母島小学校三年生の感想文
◎ 嶋田 依里子(9)
私は、日曜日に、テレビ電話で東京の小学校の子にインタビューをされました。私はまだ転校生なので、小笠原のことを知りませんでした。でもちょっと知っていることもあったので、知っていることだけ話しました。
私は、小笠原の小学校と、内地の小学校の勉強や、やることは違うんだなと思いました。
わたしは、小笠原のことをもっとよく知って、またインタビューされてもいいようにしたいと思います。
◎ 高橋 みくる(9)
9月18日日曜日、私は学校に行きました。
そして、みんなとインタビューを受ける練習をしました。練習はそんなに緊張していなかったけれど、本番はとても緊張しました。
そして、テレビ電話をやりました。3年生の女の子2人と話しました。私は、とても緊張しました。その3年生の女の子2人は、いろいろな質問をしてきました。私にもよくわからない質問もあって大変でした。
◎ 植村花(9)
私は、初めて小笠原についてのインタビューをされました。
わたしはものすごい緊張をしていました。
インタビューを受ける練習の時は、友だちとヘラヘラしていましたが、本番になると、緊張してしまい、2回ぐらいしか手を挙げられませんでした。
緊張したことは、他にもあります。自己紹介の時も緊張しました。
そして、一番驚いたことは、インタビューをする2人の言葉がはっきりしていたことと、母島のことをよく調べていたことです。
インタビューする時の言葉がはっきりしていて、とても上手だったので、私も見習いたいです。
2つ目の驚きとして、このゴマ粒のような母島をよく調べてくれたことです。
次は、母島に来て、自分の目ではっきりと見てください。
◎ 木村流羽(9)
インタビューありがとうございました。おもしろいインタビューでした。
ぼくは、テレビ電話でのインタビューが初めてでした。なので、すごく面白かったです。
だから、これからもインタビューをどんどんしてください。
ちなみに、ぼくの名前は、木村流羽です。間違えないでくださいね。
すごく面白いインタビューでした。だから、あっという間に終わってしまいました。
また、インタビューしてください。
◎ 橋本真帆(8)
私は、18日にインタビューを受けました。それは、東京の子からのインタビューでした。インタビューは、テレビ電話でやりました。
そして、母島が自然遺産になったことをインタビューしてくれました。
私は観光客などが母島に来た時は、ゴミを変な所に捨てないでほしいと思っています。
そして、私も気をつけています。いろいろな質問が来て、とっても面白かったです。
◎ 和田菜々子(8)
私は日曜日にインタビューを受けました。
インタビューでは、いろいろなことを聞かれました。
重病にかかったらどうするんですかという質問では、幹哉くんが体験したことなので、
幹哉くんが答えてくれました。テレビ電話で内地の女の子2人と話しました。
私はインタビューで何を聞かれるのかわからず、初めての体験だったので、緊張しま
した。
◎内藤勇希(9) ぼくは9月18日に東京の3年生にインタビューをされるので、学校に行きました。
テレビ電話をしました。
ぼくは、「生きものを守るためにどうしていますか?」と聞かれたので、「アノールをつ
かまえている。」と答えました。アノールは緑色や茶色をした、虫を食べるトカゲです。
今でも、小笠原は緑がたくさんある島です。
ぼくは世界自然遺産になって観光客も増えてうれしいです。
◎ 都留幹哉(9)
ぼくは、18日日曜日の14時30分に学校で、テレビ電話で東京の3年生の子から
インタビューを受けました。
ぼくが一番緊張したことは、重病にかかったらどうするかという質問の時です。なぜ
なら、ぼくは、一度内地に運ばれたこと(緊急搬送)があるからです。
ぼくは、ヘリコプターで硫黄島に運ばれて、硫黄島から飛行機で内地に運ばれ、そ
の後救急車で病院に運ばれたことを答えることが出来てホッとしました。
◎ 鮎川蓮(9)
ぼくは、テレビ電話を使ってインタビューを受けてとても面白かったです。
このインタビューが記事になることを聞き、ぼくは嬉しくなりました。
このインタビューは、小笠原が世界自然遺産になったからなのかなと思いました。
ぼくは、インタビューを受けたことが少ないので、ちょっと緊張しました。
インタビューをしてくれてありがとうございました。