記者: ゆっち〜(10)
「こども本の森 中之島」の館長である伊藤真由美さんに取材しました。ノーベル生理学・医学賞を受賞した医学者の山中伸弥先生がこの施設の名誉館長です。山中先生が子どもの頃読んだ小説などの本も置いてあります。
記者が見た「こども本の森 中之島」
ここ、「こども本の森 中之島」は、子どもも大人も安心して楽しく気軽に本が読める場所です。たくさんの本が棚に並べられており、まるで不思議の国のアリスの世界のような設計になっていました。大阪出身の建築家である安藤忠雄さんが設計し建築、大阪市へ寄贈した建物です。入り口には、ここのオリジナル商品を売っているショップがあり、色えんぴつやしおり、そういった、こどもや大人両方が楽しくなる物が並んでいました。とても甘くて美味しいリンゴ飴もありました。
知っていますか?この「こども本の森 中之島」では、たくさんの人に楽しんでもらえるように、あちらこちら、見えないところにもたくさんの工夫がされています。暖かい太陽の光を活用するために窓ガラスを多くしたり、子どもが手を伸ばしても届かないところにかざってある本は、一番下の段に同じ本を置いて手にとることができるようにしたり、狭いスペースを活用して、子どもが楽しく過ごせる秘密基地のような空間を作ったり。
「こども本の森 中之島」には、絵本から小説や専門書まで揃っています。ここでは、さまざまなジャンルの本が12種類のテーマに分類されています。子ども向けの本は表紙を見せるように配置するなど、子どもたちが興味を持つような工夫がされています。
館長の伊藤真由美さんにインタビュー
記者:館長の伊藤さんのお仕事の内容について教えてください。
伊藤館長:今こうやってたくさんの人が施設に来てくれています。館長の仕事は、この方々が安全に楽しく過ごしてもらえるように、施設を管理したり、どこかに足りないことがないかな、と考えたりすることです。「こども本の森 中之島 」をたくさんの人に知ってもらい、遊びに来てもらえるようにしたいので、この場所のことを広める活動をしています。
記者:本の数は何冊ありますか。また、今も増えているのでしょうか?
伊藤館長:2023年10月末時点で 2万765冊あります。今のところ、毎年約500冊を増やす予定にしています。
記者:本は誰が選んだのですか?どんな人ですか?
伊藤館長:バッハという会社のブックディレクター幅允孝(はばよしたか)さんです。本を選ぶだけではなく、クリエイティブディレクターとして、ここのロゴやオリジナルグッズを展開したり、お金を生み出す仕組みづくりまで、いろいろコーディネートしてくれています。
記者:伊藤さんの好きな本や、印象に残っている本はありますか?
伊藤館長:私の好きな本は「もこ もこもこ」という本です。好きな本はたくさんあるけれど、子どもとの思い出がある本としてこの本を紹介します。自分の子どもがこの本を読むとたくさん笑ってくれたから、この本には特別な思い出があります。
大阪市の宝物
「こども本の森 中之島」は個人や企業からの寄付金で運営されており、オリジナル商品の売り上げも運営費に充てられています。館内のショップでは季節ごとに商品を変え、特定のイベントに合わせた商品や、 関西の企業とコラボしたオリジナル商品も販売されています。
一番最初にエントランスで出迎えてくれる大きい青リンゴが何を表現しているか知っていますか?
昔のアメリカの詩人サムエル・ウルマンの詩「青春」にこめられた「若さとは、年齢でなく心の持ちようだ」の詩に安藤忠雄さんが共感してこの青リンゴのオブジェをデザインされたそうです。この施設が、大阪市の宝物として、これから歴史を刻んでいくことを願います。
[こども本の森 中之島]
〒530-0005 大阪市北区中之島1-1-28
https://kodomohonnomori.osaka/
自己紹介: 大阪市に住む小学5年生です。K-POPが大好きで、韓国語を勉強しています。「愛の不時着」という韓国ドラマの最終回を見て号泣しました。算数がものすごく嫌いでしたが最近だんだん好きになってきました。もっとがんばりたいと思います。(‘ω’)