知育菓子®「ねるねるねるね」を知っていますか

記者:あい(11)

 「ねるねるねるね」という知育菓子®を知っていますか?小さい子が簡単に作れる工夫がいっぱいのお菓子です。クラシエという会社が作っています。
 ソフトクリームなど、ゼラチンが入ってないのにどうしてクリームっぽくなるのかが不思議です。クラシエ株式会社フーズカンパニーの広報部門の有賀文威さんと食品研究所で活躍する酒井菜摘さんにインタビューを行いました。お二人のお仕事やクラシエのお菓子づくりの裏側に迫りました。

写真提供:クラシエ株式会社フーズカンパニー

どんなお仕事をしていますか?

有賀さん:私は広報の仕事をしていて、新しいお菓子の情報を皆さんに知らせたり、テレビ局、新聞社、雑誌社などのメディアからの質問に答えたりしています。

酒井さん:私は食品研究所で知育菓子®グループに所属しています。知育菓子®とは、粉と水を混ぜて自分で作るお菓子のことで、『ねるねるねるね』が代表例です。私の主な仕事は、日本国内で販売されている商品をよりおいしくするための配合の検討、新商品のアイデア出しと製品化、そして商品の原材料表示の作成です。

入社のきっかけ

 お二人にクラシエに入社した理由を尋ねたところ「故郷の東北でカネボウの飲み物をよく飲んでいたので、その会社に入りたいと思いました。入社したのは1988年で当時は『カネボウ』という名前だったんです」と有賀さん。カネボウは化粧品だけでなく、洋服、お菓子やお薬なども手掛けていた会社でした。

「私は昔からお菓子が好きで、自分で作るお菓子に興味があったので、クラシエの仕事に魅力を感じました」と酒井さんは語ってくれました。

写真提供:クラシエ株式会社フーズカンパニー
食品研究所で活躍する酒井菜摘さん

ねるねるねるねの制作秘話

 簡単に作れる「ねるねるねるね」ですが、実は商品化のための研究や制作には多くの時間と工夫が必要だそうです。

「商品アイデアを出してから店頭に並ぶまでには約1年半かかります。その間に、粉の配合、トレーの形状、フォークの形などを検討し、試行錯誤を繰り返します。子供たちが作りやすく楽しめるように何度も試作を行います」と酒井さんが説明してくれました。

ゼラチンを使わない秘密

 私(記者)は昔、ゼラチンが食べられず『ねるねるねるね』だけが食べられるお菓子だった時期がありました。「どうしてクリームのようになるのか不思議です」と尋ねると、酒井さんはこう答えました。「クリーム状にする秘密は、細かい泡を作ることです。『ねるねるねるね』の粉には、酸っぱい粉とふくらし粉が含まれており、これらが混ざることで泡が発生し、膨らんで、ホイップクリーム状になります。」

写真提供:クラシエ株式会社フーズカンパニー

アイデアの源

 「商品アイデアをどこから得ているのですか?」という質問に対して、酒井さんは「YouTubeやTikTok、子供たちが遊んでいるおもちゃやゲーム、流行っている食べ物からアイデアを得ています」と教えてくれました。

海外展開と今後の計画

 クラシエのお菓子は、中国やアメリカ、韓国など13ヶ国で販売されています。取材をしてみて、国によって人気の商品が違うということがわかりました。有賀さんは「新しい工場が完成すれば、もっと多くの国で販売できるようになります」と展望を語ってくれました。

 最後に、酒井さんに今後の計画について尋ねました。「これからも子供が作って楽しめる、食べておいしい商品を作り続けたいと思っています。子供の気持ちになって考えながら、より楽しく美味しい商品を提供することを目指しています。」

クラシエの挑戦は続きます。子供たちに夢と楽しさを届けるお菓子づくりの裏側には、真摯な研究と情熱が詰まっていました。

写真提供:クラシエ株式会社フーズカンパニー

自己紹介: 私のマイブームはスライムです。きっかけは、YouTubeでいろんな動画を見ていたらたまたまPeachy babbiesというスライム会社の公式動画が目に止まり、一瞬でハッ!としてしまい、今ではいちばんのマイブームになり、いろんなスライムを買ったり、100均で透明スライムとパーツを買い、自分なりのスライムを作りました。自分で作ったスライムはあとでさわってみると固すぎてすぐにちぎれたり、理想どおりにならないこともあります。