参加者:愛(私立高校2年生)、惺(アメリカ留学中、高校3年生)
司会:中谷直(YEJ理事)

文部科学省の2023年発表によると、国立、公立、私立の小・中学校の不登校児童生徒数が約29万9千件。行き渋り・不登校について、記者それぞれの経験や考えに基づき意見交換をしました。今回のテーマは今後予定している専門家への取材の質問作りのヒントを得るために行いました。

*本記事はAIを使ってまとめました。編集後記も合わせてご参照ください。

皆さんが通う学校に行き渋り・不登校の人はいますか?

[愛] 2人います。1人は中学校から不登校が続いており、もう1人は今年の入学生ですが、入学式から一度も登校していないと聞きました。

[惺] 日本で通っていた高校では240人中1人が不登校でした。今、アメリカに留学中ですが、そもそも不登校という概念が日本の感覚とは違うのかもしれません。アメリカの高校は日本と違い義務教育だし、ホームスクーリング、つまり自宅で学べる制度があります。

アメリカは随分事情が異なりますね。ちなみに身近に不登校の人はいますか?

[愛] 知っている人が一人います。学校に来るのは難しそうです。

[惺] 日本で通っていた小学校では不登校の人がいるらしい、と聞いたことがあります。でも中学、高校と進んでからは聞いたことがほとんどありません。自分の下の学年で初めて不登校になった子がいたくらい。

日本では行き渋り・不登校の生徒が増えているというニュースがありました。これらの記事に触れた時、どんなことを思いますか?また自身ではなく、周りはどう思っているでしょうか?

[愛] 不登校にはいろいろな原因があると思うので、私はこの問題をポジティブにもネガティブにも捉えてはいません。ただし、インターネット上では「学校に通っている私たちの方が偉い」といったコメントが多く、良い印象は持たれていないと感じることが多いです。

[惺] 僕は不登校というのは一つの選択肢であって、理由次第では誰でも選択することもあり得ると思います。自分でこの状態が良しとすれば続ければいいし、悪しと思えば解決策を立てればいいと考えています。ただ、周りからは「何か理由があって苦しんでいるのか」といった同情の念が向けられがちかもしれない。

もし自分が「学校に行きたくないな」と思うとしたらどんな理由が考えられますか?

[愛] 私は友人関係がうまくいかず、クラスでの自分の立場が悪くなった場合に、学校に行きたくなくなると思います。日本の学校はたいてい、1年間一緒に授業を受けるのは同じクラスメイトなので、クラスでの自分の立ち位置がとても大切になります。クラスの中で浮いてしまったり、孤立してしまうと、他のクラスメイトから「あの子は○○○○な子」とレッテルを貼られ、立場が悪くなることが起きます。その結果、授業中に発言しにくくなったり、クラスメイトに無視されたりして、教室に居づらくなってしまうと思います。みんなから良くない評価を受けて、学校に来れなくなった子がいたのを知ってます。

[惺] 自分が小学生の時の話なんですけれど…、中学受験のプレッシャーが大きく、受験に専念したいと思う機会があり、そのストレスから学校に行きたくない時期がありました。また、友人関係が上手くいかなければ、学校に行きたくないなと思う気持ちはわかる気がします。

理由はケースバイケースですね。今後専門家への取材をしていく予定ですが、行き渋り・不登校の数を減らすために、できることはどんなことが考えられるでしょう?

[愛] 学校では、生徒一人一人と対話する機会が少ないことも一つの要因だと思います。子どもの気持ちを共有し、解決に導いてくれる大人が必要不可欠かもしれない。

[惺] 不登校の実態が見えにくいことはよくないと考えます。アメリカでは、これはだいぶ後になって聞いた話ですが、自殺してしまった生徒がいました。日本の事情とは違うかもしれませんが、人数が多い学校は特に大人の目が届きにくく、生徒の抱える問題に気付きにくい環境があり、不登校を助長している可能性があるかもしれない。

学校や社会、個人にできることはどんなことでしょうか?

[愛] 先生と生徒の一対一の対話の機会を増やすことが私は大切だと思います。子ども一人一人の気持ちを共有し、大人が解決への道筋を示すことができたらと…。

[惺] 僕はなんでもかんでも大人や専門家が介入して解決するのに違和感を持っています。小さな問題を大げさに扱うのではなく、コミュニティであるクラスだったり、学校単位だったりで解決すべきこともあるのではないでしょうか…。日本の学校は問題を大げさに扱う傾向があり、それが逆効果になっているのかもしれないと思うことがあります。

[司会] 学校の中で起きた問題を大人や専門家はすぐに介入せず見守っていくということも大切なのではないか、という意見ですね。この意見は専門家への取材に活かせそうです。学校やクラスの中での問題解決をどんな単位で解決する方が望ましいかについて質問するのはどうでしょう。また、昨今のフリースクールの増加など、社会として、不登校・行き渋りの学生のための選択肢が広がっていることについてもご意見を聞いてみると良いかもしれません。


編集後記: この記事はAIを使ってまとめました。今回の座談会は、事情により記者2名の参加となりましたが、他の人の意見や考えを活かし、今後の取材に繋げていってほしいと思います。