取材チーム:島田菫(10)、近藤侑希(9)

 読書の秋。「アニマシオン」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
 アニマシオンとは、本を読まない子に楽しく本を読ませるために、スペインで考えられた学習方法で、その名前は「魂を生き生きと躍動させること」という意味だ。
 日本では、7年前に『読書で遊ぼうアニマシオン』(柏書房,1997)という本が出版されてから広まり始めた。
 10月18日、土曜日、葛飾区立飯塚小学校で行われたアニマシオンの研究会を取材し、5年生のクラスの公開授業を見せてもらった。
 まず、2、3人の生徒のグループに1枚ずつカードが配られる。それぞれのカードには、ある本の別々の場面の文が書かれている。先生がこの本を読み聞かせた後、生徒はそれぞれのカードを順に読み上げ、あらすじの順番に座り直す。これは物語の組み立てをきちんと理解させるゲームだ。
 このようないろいろなゲームで、読書嫌いの子供を読書好きにしようとするのがアニマシオンだ。先生の準備はとても大変だ。例えば、絵を描いたり台本を書いたり、それらのことは、すべて先生が自分でやらなければならない。
 公開授業で講師を務めていた川崎市立白幡台小学校の渡部康夫先生は、月に4回程度、授業などでアニマシオンに取り組んでいる。アニマシオンで行うゲームは学年や参加する人数によって変える。学年や人数に適したゲームがいくつもある。
 「本や勉強の楽しみ方を教えてあげたい」「準備は大変だけど子どもたちが喜んでくれてうれしい」「広めてたくさんの人に知ってもらいたい」、と渡部先生。「『文字で読んでみる』『声を出す』『顔や行動、風景を想像する』この3つはすべて読書だ」「アニマシオンを体験したら本を好きになる子が多い」。
 この日授業を受けていた子どもたちは「たまに意味が分からなくなるときもあったけど、きちんと説明してくれてやりやすかった」と話してくれた。
 アニマシオンは読書嫌いの子供を読書好きにするだろう。しかし、読書好きの子にはどのような効果があるのだろうか。まどろっこしく感じるだけではないか。もっと調べてみたくなった。

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