2001年の記事からの抜粋

教育カイカク
「学校は子供が行くところだから、子供の声を聞いて欲しい」

(東京支局:2001年4月)

エディター:前田海嘉16歳 レポーター:高野阿弓12歳、那須かすり12歳、野村知世10歳、藤本文9歳、笠井笑生子9歳、惟住桃香8歳


◆理想の授業はどんな授業?

CE:どんな授業をホントは子どもたちは望んでいるのかな?

阿弓:その教科が得意になるのかどうかって、先生の教え方で大きく違ってくるから、教え方って重要だと思う。先生の教えかたとかって不得意な教科でも得意にしてくれるときもあるし。たとえば小学校の時に先生が嫌いだったから算数がずっと嫌いになっちゃったっていう人もいるし、小学校の時に1回嫌な気持ちとかもっちゃうとずっと続くから重要かなっと思う。今は、先生が一方的に黒板に書いてそれでひたすら生徒がノートをとってそれでテストをして、いい得点取った人が成績がいいってことになってるけど、そういう受身の姿勢じゃなくて、自分からもどんどん調べなきゃいけない授業がいいと思う。

CE:じゃあ、自分の好きなこととかやりたいことだけやるのってどうだろう?

桃香:私はホームスクーラーだから、家で算数と国語をやって、学校で図工をやってる。

笑生子:私もホームスクーラーなんだけど、学校が合っている人は学校でいいし、ホームスクーラーが合ってる人はホームスクーラーでいいと思う。でもホームスクーラーの大変なところは自分でいろんなことをやらなくちゃいけないこと。例えば字が読めなかったりすると大人になって大変だから、自分で考えて自分で勉強しないといけない。

◆教育はなんのためにある?

CE:だったら、日常生活で必要な最低限の勉強って何だろう?なんのために勉強するのかな?

阿弓:今は大学受験のために中学校の内申点を上げるとか、中学校受験のために小学校で算数を勉強するとか、塾に通うとか、就職のためにいい大学を出なきゃいけないとか、そういう目的でみんな勉強してると思う。そうじゃなくて、教育っていうのは本当は人間が良くなるためにあるのであって、いい大学に入っていい就職先を見つけるために勉強するんじゃない。そこらへんを勘違いしてると思うよ、社会が。

◆先生を選びたい

CE:どうしたら学校がよくなる?

阿弓:教育改革国民会議っていうので提案されたことに、先生に評価をつけるっていうのがある。私はそれに賛成。生徒には成績表あるけど、先生には成績表ないじゃない。先生にも評価をつけたほうが、先生ももうちょっと自分のことがよくわかるし、考えてくれると思う。

笑生子:自分が先生を選べたらいい。自分が選んだ先生がつける成績表は、信頼することになってるっていう学校があるんだけど、そういうところが増えたらいいと思う。

◆子どもの意見を聞いて欲しい

かすり:学校の問題についてまだ語られていないことがたくさんあると思う。学校の問題について話し合うためには、学校で1番人数が多い子ども達全員の意見を聞くべきなのに、そういう問題について子供達の意見を聞くシステムがないと思うのね。学校って言っちゃいけないことと言っていいことがあるんじゃないかなって思うの。無意識のうちに、子どもたちのあるべき姿とか価値観とかが植え付けられてるんじゃないかって。でもこれじゃみんなが本当に思っていることを聞き出せない。とにかく1番大切な問題は、子供達に本当の声を聞くことだと思う。休み時間とか給食の時間とかに「なんであんなことしなくちゃいけないの?」とか「いやだよね」とかさ、そう云う話するじゃない?そういう先生に言っちゃいけない言葉の中にこそ、みんなの本当の声が隠されているんじゃないかなって思う。

阿弓:子どもは、授業についての客観的な意見を率直に先生に言える勇気を持つことが大切だと思うし、学校側は子どもの意見を聞く体制をつくるべきだと思う。私の学校では、子どもの意見よりも親とか大人の意見を聞いちゃってることがよくあるし。

文:子どもが本気で言ってるのに、先生は冗談だと思って笑い飛ばしたりする。先生はちゃんと子供の意見を聞いて欲しいと思う。

◆学校に特色があってもいい

知世:私の学校は、ずっと前は時間割が決まってなくて、ひとつの教科を1日かけてやってもよかったし、宿題も自分で選んでやればよかったらしいんだけど、私が入る20年くらい前に、普通の学校になっちゃった。他の学校と違うのはよくないからって。

阿弓:他の学校がこうだから私の学校も普通みたいにしなきゃな、っていうんじゃなくて、学校独自の特色っていうのももっと広げていってもいいと思う。受身の授業じゃなくて、子どもと一緒に教育なんかを考えている学校になって欲しい。地域の人達とも交流をしたりして。

文:やっぱり学校は子供が勉強しに行くところなので、子供の声をちゃんといっぱい聞いて欲しい。