2003/03/01         三崎令日奈(16歳)

取材チーム:三崎令日奈(16)、花岡絵美(15)、河村光(13)

 「あなたは、今携帯電話を手放すことが出来ますか?」この質問に一体どれくらいの若者がイエスと答えられるだろう。「着メロ」 「ワンギリ」 「ワンコ」 「チェーンメール」・・・。いまや携帯電話は私たち若者の生活の1部。もしかしたら体の1部というくらい肌身はなさずもっている人もいるかもしれない。電話、というよりメールが主な使用目的だ。

  チルドレンズ・エクスプレスで携帯電話を持っている記者にアンケートを行った結果は、平均1日20通くらいのメールのやりとりをする。多い人は100通くらい。一ヶ月平均3000円から5000円をこのために払っている。携帯をもっていて良かったこととして「口では言いにくいこともメールなら言える」「メールをして、共通の話題が出来、仲良くなれたりする」などが挙がった。

  なるほど、コミュニケーションがとりやすくなったのか。しかし、しかしだ。最近、携帯電話の電磁波の体への影響が危惧されている。心臓のペースメーカが狂ってしまうことも考えられる。東京済生会中央病院内科医長の宇井進(循環器)先生によると「医学的には15cm、実生活では22cmほど携帯電話がペースメーカーから離れていれば狂うことはない。しかし、狭い電車内などで多数の携帯電話の電磁波が集まったときペースメーカーにどのような影響があるかは、まだ分かっていない」ということだ。ペースメーカーが必要な時に狂い、作動しないと付けている人の命にかかわる。これをつけていない人も、これだけの電磁波とともに毎日生活しているのだから健康に害がない、とは決していいきれないという。
  これをチルドレンズ・エクスプレスの記者たちにぶつけてみた。すると、「それでも」という声が多かった。「それでも、科学的にはっきり実証されてないから実感が湧かない」 「それでも、どうせ電子レンジや他の人の携帯の電磁波を浴びているから同じこと。自分ひとりが携帯を手放したからって解決することじゃない」

  毎日、友達とメールをし、心理テストのチェーンメールを送りあい、時々アドレス変えてみたり、気分転換にストラップを変えてみたり。こんな携帯と共にある楽しく、便利な生活からは、どんなに電磁波の悪影響がうたわれようとも離れたくない、のが私たちの本音だ。

  でも、いくら楽しくても最低限のマナーは守るもの。電車の中ではメール、特に電話は控える、二人でいる時は今一緒にいる人を優先してメールに没頭しない、もちろん携帯電話を使った犯罪は許されない。これらを守って、節度ある使い方をすれば、携帯電話は次世代を担う私たちの一種の文化として、便利で、画期的な味方になってくれるはずだ。